ギーを作ってみよう♪
2013年 05月 17日
雌牛は生活にかかせない乳を与えてくれる大切な存在で、インドでは神としても崇められています。
そんな乳からできる、「ギー」というオイルは、アーユルヴェーダでは薬としても使われる、欠かすことのできない食材です。
ピッタ(火・すこしの水)とヴァータ(空・風)を緩和させます。
体の熱をとり、柔軟にさせ、肌に良く、体力をつけ、眼に良く、声も良くします。
さらに!記憶力を良くし、消化力を上げ、精神力を強くします。
活力素と言われるオージャスを増やし、精力剤でもあります。
頭脳労働をする人、いつもお酒を飲む人、便が乾燥して出にくい人、性行為を頻繁にする人、眼をよく使う人、体力・消化力をつけたい人、子供を欲している人、記憶力を良くしたい人、若返りたい人...
こんな方は毎日とりましょう!
売っているものもありますが、ギーは無塩バターから簡単に作れます☆
新鮮なギーを作って、毎日食べましょう。
後で紹介しますが、眼が乾燥する人、眼精疲労の人は直接目にも入れられます。
アーユルヴェーダでは、眼の周りに土手をつくってギーを眼に浸す、ネートラタルパナが有名です。
まずは、無塩バターを購入しましょう。
今回は奮発して高級バターにしました。カルピスの特選バターはちょっと高いですが、とっても美味しくて効き目も良い気がするのでオススメです。
これを、溶けやすくするために適当な大きさに切ります。
ガラス瓶を一度熱湯で煮沸して乾かしたものに、油こし紙や無漂白コーヒーフィルター、キッチンペーパーをセットしておきます。
鍋にバターを入れて弱中火で溶かします。(バターの量によって火加減は調節してください)
全部溶けてからも熱すると、細かい泡が浮いてきます。
ジュージュー、パチパチという音がして、手をかざすと湿気のある湯気を感じます。
浮いて来た泡は取り除いても大丈夫です。
さらに熱していくと泡が大きくなってきて、洗濯の泡のような感じになってきます。
さらに熱していくと、また細かい泡になってきます。
ジュージュー、パチパチという音がなくなって来て、手をかざすと湯気に湿気を感じなくなります。
色も黄金色になってきます。香ばしい香りもしてきます。
そろそろ完成ですが、ここでうっかりするとすぐ焦げてしまうので注意!!
ビンを隣にスタンバイです。
音が静まって、鍋底に茶色い沈殿物が出て来たら火からおろし、ギーを漉しましょう!
黄金色の美味しいギーの完成です♪
今回は30分くらいで仕上がりました。
熱いので、冷めてから蓋をしてください。
常温で2ヶ月保存できますが、冷蔵庫で保存もできます。
冷えるとバターのように固まりますが、温めるとすぐに溶けます。
一日大さじ2杯までとれますが、その分、他の油脂は控えましょう。
トーストやホットケーキにつけたり、不眠症や乾燥性の便秘の人はホットミルクにギーを入れて飲んでも良いです。料理に積極的に使いましょう。
眼が乾燥する人、眼精疲労の人は、眼のふちから一滴、ギーをいれます。
30分ほどするとスッキリしてきます。
結膜炎、ものもらい、眼の病気のある人、熱のある人、寝る前は禁忌です。
眼に入れたらしばらくはサングラスなどして光を直接みないようにします。
日焼けした肌に塗ったり、美容のために顔に塗ってマッサージするのも良いですよ。
簡単にできて美味しくて、体にも心にも良いギーをぜひ生活に取り入れてみてください☆
最初の写真:牛飼いのクリシュナ神と雌牛
by yumi-ayurveda
| 2013-05-17 23:03
| アーユルヴェーダ